オルフェウスのお手入れについて
大切な音色を末永くお楽しみいただくために、日常のお取り扱いとお手入れ方法をご紹介します。
① 日常の取り扱いについて
設置場所
- 直射日光や高温多湿の環境でのご使用はお避けください。
- 木製筐体の変色・変形、音色の変化、金属部分のサビの原因となる場合があります。
ゼンマイの巻き上げ
- ゼンマイを巻く際に少しでも抵抗を感じた場合は、ただちに中止してください。
- 強く巻き過ぎると内部機構に負担がかかり、破損の原因となります。
演奏後の扱い
- 演奏後はゼンマイを残したままにせず、できるだけ最後まで演奏するか、巻き残しを最小限にしてください。
- ゼンマイを巻いたまま長期間放置すると、部品に負担がかかります。
停止位置について
- 演奏を止める際は、できる限り曲の終わりと始まりの間(ピンがない部分)で停止させてください。
-
ピンが櫛歯に触れた状態で止まると、音質の劣化や部品の
変形・摩耗につながる場合があります。
分解・改造は厳禁
- ご自身での分解や改造は行わないでください。
- 故障やけがの原因となる場合があります。
⚠️ 異常を感じた場合は無理に操作せず、販売店または当店(ニデックインスツルメンツ製品)へご相談ください。
② 外装(木箱・アクリル部)のお手入れ
乾拭きが基本です
- 柔らかい布(眼鏡拭きやマイクロファイバーなど)で、軽く円を描くように拭いてください。
- 指紋や軽い汚れはこれだけで十分に落ちます。
洗剤やアルコールは使用しないでください
- 木部の塗装が剥がれたり、艶が失われる恐れがあります。
水拭きする場合の注意
- 水で軽く湿らせた布をよく絞り、水分を残さないようにしてください。
- 濡らしすぎは木部の反りや金属部のサビの原因になります。
象嵌(ぞうがん)部分のお手入れ
- 繊細な象嵌細工は強く擦らないようご注意ください。
- ホコリは柔らかい刷毛やブロアーでやさしく払うと安心です。
③ 保管と防塵対策
湿度管理
- 理想的な湿度は40〜60%です。
- 冬場の乾燥や梅雨時の高湿度を避け、除湿剤や調湿剤をご使用ください。
長期間使用しない場合
- 年に数回はゼンマイを軽く巻いて演奏し、内部部品の固着を防いでください。
④ メンテナンス・修理について
異音・動作不良がある場合
- 無理にゼンマイを巻かず、販売店または当店へご相談ください。
- ご自身での分解や注油は絶対に行わないでください。
長期使用後の点検
- 5〜10年ほどご使用いただいた後は、内部清掃やグリスの再塗布などのメンテナンスをご依頼ください。
- 定期的な点検が、音色を永く保つ秘訣です。
📝 メンテナンスのご相談は、お買い上げ店舗へお問い合わせください。